湯快暖快の交換は、給湯と暖房を別々に設置する必要があります

電気温水器と温水セントラル暖房を一体化した「湯快暖快」は、
北海道電力株式会社と日立の共同開発で2004年から販売された製品です。
電気温水器の耐用年数は約15年ほどと言われており、
「湯快暖快」が設置された建物にお住いの方にとっては、そろそろ交換をお考えの頃かと思われます。

「湯快暖快」には後継機種が無く、入替するとなると給湯と暖房をそれぞれ設置しなくてはなりません。
電化のままお使いいただくなら、給湯は電気温水器やエコキュートを設置、暖房は電気暖房ボイラーを設置したり、
冷暖房エアコンやヒートポンプ暖房などの新設が必要です。
エコキュートやヒートポンプ暖房は機器が高額になってしまいます。
また冬期間に室外機周りのこまめな除雪が必要となるため、なかなか大変な労力となります。

湯快暖快は設置コストを抑えられるため発売当初から大変普及しました。


当時、ドリーム8などの深夜電力は@8円ほどで大変安く、新築の戸建て住宅といえばオール電化!という時代でした。
その後、社会情勢の変化に伴い電気料金は少しづつ値上げされ、
ドリーム8の深夜電力は2023年6月以降@25円強、ホットタイム22ロングは@27円となりました。
暖房単価は2倍近い値上げです。

電力メニュー用途以前2023年6月以降
ドリーム8 深夜電力給湯@14.38円@25.83円
ホットタイム22ロング暖房@15.68円@27.17円


2023年1月、北海道電力の燃料調整単価の上限が撤廃された直後の請求が届いたころ、
弊社へ熱源転換の問い合わせが殺到しました。
この冬の電気料金も先が見えなくて心配になってしまいます。

政府の電気価格激変緩和対策事業で@3.5円の補助がR5年12月使用分まで延期となりました。
現在発表されているR5年11月分の電気料金の単価に補助金を入れて計算すると、
R4年12月の燃料調整単価の上限が撤廃される前の価格とほぼ同じくらいとなります。
十分高いので、特に電気ボイラーなどの電気を大量に消費する電化製品は交換のタイミングで別の暖房に取り換えるのが
一番効果的な節約になるのではないでしょうか?

ガスや灯油(石油式)のボイラーへ熱源転換すると、もともとのセントラル暖房の設備を活かすことができます。
オール電化メニューと違い、他の熱源は暖房が夕方の寒くなる時間に止まることはありません
最低使用期間などのしばりがないので、好きな時に気軽にタイミングで暖房が使えます。
弊社では、オール電化住宅から他の熱源への改修工事を承っております。

・都市ガスやプロパンガスのエコジョーズ

・灯油(石油式)屋内ボイラー

・灯油(石油式)屋外ボイラー <SOPシステム>

・灯油FFストーブ+灯油給湯ボイラー

など、お客様のご要望に合わせてお見積致します。

施工事例をご参考ください。
🔗施工事例

湯快暖快は、なぜ後継機種がないのでしょうか?

湯快暖快のランニングコストは高い?

電力会社とのオール電化の契約は

給湯(温水器)が深夜電力(ドリーム8等)、

暖房(温水暖房ボイラー)は融雪用電力(ホットタイム22ロング等)となります。

北海道電力が主導していた「湯快暖快」は、

特に電気料金が高額になってしまうのではないかと予想されます。

一体型の場合は、温水器内上部に暖房用の不凍液用の配管が通っており、

上部に暖房用ヒーターがあります。(一台で、下部ヒーターが深夜電力契約・上部ヒーターが融雪用電力契約)

電気温水器は深夜(ドリーム8)に温水を作ります。

温まったお湯は上部に集まります。

暖房ボイラーは融雪用電力なのでピークシフトが導入され

16時から21時までの間に合計2時間、暖房が停止します。

暖房が停止している2時間で冷えた不凍液が、

温水器のお湯を冷ましてしまうのです。

さらに夜、ピークシフトの時間帯やそのあと、

お風呂に入るためにお湯を使ってしまうと温水器内の温度がもっと下がり悪循環です。

毎日、温水器が冷め切っている状態ではお湯を沸かす量が多くなり電気料金が高くなるのだと思います。

そして、この「湯快暖快」には後継機種がありません。

なぜ後継機種が作られないかはメーカーしか知りえないことですが、

何万台か作られた製品の後継機種がどのメーカーからも作られていないのは、

異常なことではないでしょうか?

湯快暖快のエコキュート版も一時製造されていましたが、継続されていません。

給湯や暖房はライフラインに関わるので、製品の売りっぱなしというのは困ってしまいますよね。


話は戻り、一般的に電気温水器は長持ちするというイメージだと思いますが、

家電と同じく、電子基板等の耐用年数は10年程度になるので修理しながら使うしかないのです。

後継機種がない以上、修理部品がなくなれば交換を考えなければなりません。

給湯暖房一体型から電気温水器(エコキュート)へ交換する場合は、

暖房用の熱源機を新たに設置する必要があります。

そのため、弊社にご依頼されるお客様はエコジョーズ(ガス)へ交換されるか、

エコフィールや分離設置(石油)を選択されます。

オール電化からガスや灯油へ切り替えるとメリットやデメリットが他にもあります。

メリットデメリット
・電気料金が下がる・温水器と違い、音が出る
・電気温水器を置いていたスペースが有効活用できる・排気が多少臭う場合がある

電気温水器はやめたいが都市ガス転換に必要な掘削の費用負担が難しいお客様へのご提案で、

LPガスのエコジョーズという選択肢があります。

プロパンは高いというイメージがあると思いますが、

お得なプランがあるLPガスをご紹介できますので、

ご相談いただければと思います。

ランニングコストは都市ガスと同程度。

灯油タンクのようにタンクを置く場所は取りますが、初期投資は一番少ないです。

「今回はとりあえずLPガスでエコジョーズを導入して、

次回の交換時期にLPガスのままにするか、

掘削工事をして都市ガスを導入するか考える」ことができます。

石油(灯油)を設置されるお客様は、ランニングコストを抑えるために給湯と暖房を分離設置を選ばれる方が多いです。

分離設置しても電気温水器があった場所に収まります。

弊社はマンション用石油給湯暖房「SOPシステム」の施工において

既設の給湯暖房一体型ボイラーから給湯と暖房を分離する施工ノウハウが豊富です。

(2023年9月現在、札幌市内近郊の分譲マンション90棟以上で施工実績があります。)

給湯暖房ボイラーの分離設置の施工実績は札幌市内でも最多です。

※対応エリアは、札幌市内近郊となります。

そのほかの地域の場合はご相談ください。

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